Tポイントツールバーを導入するとSSL通信の履歴までもが盗聴可能になる
twitterなどでTポイントツールバーの利用規約が話題になっています。このエントリでは、Tポイントツールバーを実際に導入して気づいた点を報告します。結論として、当該ツールバーを導入すると、利用者のアクセス履歴(SSL含む)が平文で送信され、盗聴可能な状態になります。追記(2012/08/10...
View ArticlePHPのis_a関数における任意のコードを実行される脆弱性(CVE-2011-3379)とは何だったか
少し古いバージョンになりますが、PHP5.3.7および5.3.8のis_a関数には「任意のコードを実行される脆弱性(CVE-2011-3379)」があります。任意のコードが実行されるとはただならぬ感じですが、このCVE-2011-3379はほとんど話題になっていません。なぜでしょうか。それは、この脆弱性が発現する条件が、レアなケースに限られるからです。このエントリでは、CVE-2011-3379につ...
View Articleセキュリティ情報:PHP5.4.8、PHP5.3.18以前にhashdos脆弱性
PHP5.4.8以前、PHP5.3.18以前には、mbstring.encoding_translationが有効になっている場合にhashdos攻撃に脆弱であることが分かりましたので報告します。一昨日、PHP5.4.9とPHP5.3.19が公開されましたが、changelogを読んで驚きました。Mbstring: Fixed bug #63447 (max_input_vars...
View Articleセッションフィクセイション脆弱性の影響を受けやすいサイトとは
最近、セッションフィクセイション脆弱性に対する関心がなぜか高まっています。同脆弱性は割合地味な脆弱性であり、話題になることはあまりありません。そこで、関心の高いこの時期に、セッションフィクセイション脆弱性の影響を受けやすいサイトについて説明し、注意を喚起したいと思います。セッションフィクセイション脆弱性とはセッションフィクセイション(セッションIDの固定化)脆弱性は、なんらかの方法で利用者(被害者)...
View ArticleブラインドSQLインジェクションのスクリプトをPHPで書いたよ #phpadvent2012
この記事はPHP Advent Calendar 2012の20日目です。昨日はTakayuki Miwaさんの「ComposerとHerokuではじめる!PHPクラウド生活」でした。以前、「『よくわかるPHPの教科書』のSQLインジェクション脆弱性」というタイトルで、同書のSQLインジェクション脆弱性について説明しましたが、SQLインジェクション脆弱性のあるSQL文がDELETE...
View ArticleJoomla2.5.2の権限昇格脆弱性
このエントリでは、Joomla!2.5.2まで(1.6.x、1.7.xも含む)に存在した権限昇格の脆弱性について説明します。 今年5月16日に、情報通信研究機構(NICT)から以下のプレスリリースがありました。1. 事案の概要発生時間:2012年5月1日14時18分~17時17分発生場所:研究者の情報交換のためNICT...
View ArticleIE6,7,8のゼロデイ脆弱性(CVE-2012-4792)の対処法
昨年末に、Internet Explorer(IE)のゼロデイ脆弱性(CVE-2012-4792)が発表されました。既にこの脆弱性を悪用した攻撃が観察されているということですので、緊急の対応を推奨します。概要は、Microsoft Security Advisory (2794220)にまとめられていますが、英文ですので、JVNのレポート「JVNVU#92426910 Internet...
View ArticleRuby on Railsのfind_by_*メソッドにSQLインジェクション脆弱性(CVE-2012-5664)
Ruby on Rails(3.2.9, 3.1.8, 3.0.17以前)のfind_by_*メソッドにSQLインジェクション脆弱性が見つかりました(CVE-2012-5664)。このエントリではその概要と対策について説明します。概要Ruby on Railsのfind_by_*メソッドの引数としてハッシュを指定することで、任意のSELECT文を実行できる脆弱性があります。検証Ruby on...
View ArticleEMET3.5でIEを防御する(CVE-2012-4792)
先のエントリ「IE6,7,8のゼロデイ脆弱性(CVE-2012-4792)の対処法」で紹介したIE6~8のゼロデイ脆弱性(CVE-2012-4792)については、Fix Itによる回避策が提供されていますが、これを回避する攻撃が開発されたようです。Researchers at Exodus Intelligence reported today they have developed a new...
View Article実はそんなに怖くないTRACEメソッド
Cross-Site Tracing(XST)という化石のような攻撃手法があります。「化石」と書いたように、既に現実的な危険性はないのですが、XSTに関連して「TRACEメソッドは危険」というコメントを今でも見ることがあります。このエントリでは、XSTという攻撃手法について説明し、XSTおよびTRACEメソッドについてどう考えればよいかを紹介します。TRACEメソッドとはHTTP...
View ArticleIPAから『DOM Based XSS』に関するレポート出ました
DOM Based XSSに関しては、IPA「安全なウェブサイトの作り方」でも、拙著でもごく簡単にしか触れておらず、まとまった解説が要望されていましたが、本日(2013年1月29日)にIPAから「IPA テクニカルウォッチ『DOM Based XSS』に関するレポート」が公開されました。同冊子の目次は下記の通りです。はじめに1. DOM Based XSSの概要2. IPAに報告されたDOM...
View Articleログアウト機能の目的と実現方法
このエントリでは、Webアプリケーションにおけるログアウト機能に関連して、その目的と実現方法について説明します。議論の前提このエントリでは、認証方式として、いわゆるフォーム認証を前提としています。フォーム認証は俗な言い方かもしれませんが、HTMLフォームでIDとパスワードの入力フォームを作成し、その入力値をアプリケーション側で検証する認証方式のことです。IDとパスワードの入力は最初の1回ですませたい...
View Article自己流のSQLインジェクション対策は危険
SQLインジェクションについて解説したブログ記事を読んだところ、ユニークな対策方法が紹介されていました。この対策方法の問題点について解説し、正しい脆弱性対処の重要性を説明します。ユニークなSQLインジェクション対策SQLインジェクションのブログ記事を読んでいて、対策として以下のスクリプトが紹介されていました。$_GET[id]=strip_tags(htmlspecialchars($_GET[id...
View Articleクッキーモンスターバグがあると、IPアドレス偽装防止のCSRF対策が回避される
日経Linux 2013年1月号に「“誤認逮捕”を防ぐWebセキュリティ強化術」を書き、それが今週4回連載で、ITproに転載されました。この中で、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)対策について説明しましたが、クッキーモンスターバグ(Cookie Monster...
View ArticleIPAから「クリックジャッキング」に関するレポート出ました
Webアプリケーションのセキュリティの分野で「新しい攻撃手法」は実はそれほど多くないのですが、比較的新しく対応が求められているものとしてクリックジャッキングがあります。クリックジャッキングは、CSRFと同じように「Webアプリケーションのサーバー側機能」を利用者(被害者)に実行させる手法です。CSRFは、当該機能を実行するHTTPリクエストを送信させる罠を使いますが、クリックジャッキングの方は、if...
View ArticleCVE-2008-5814を巡る冒険
脆弱性情報を見ていると、たまに(しばしば)詳細の不明なものがあります。先日脆弱性情報を調べていたら、JVN#50327700(CVE-2008-5814)PHP におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性が目にとまりました。CVSS値が2.6なので危険な脆弱性ではなさそうですが、詳細が分からないと気持ちが悪いですね。このエントリでは、CVE-2008-5814について調べた結果を報告します。JVN...
View Articletwitterに学ぶなりすまし投稿対策
先日もtwitter上の犯行予告により20歳の青年が逮捕されたようですが、なりすましによる誤認逮捕ではなかったのか気になるところです。そこで、twitterが、なりすまし投稿をどの程度対策しているかを調べてみることにしました。twitterの安全性を確認することが目的というよりも、twitterが実施している対策を知ることにより、皆様のWebサイトを安全にする参考にしていただければと思います。今回調...
View ArticlePHPのdisplay_errorsが有効だとカジュアルにXSS脆弱性が入り込む
先に、「CVE-2008-5814を巡る冒険」にて、CVE-2008-5814脆弱性があるとdisplay_errorsがOnの環境下でXSS脆弱性となる場合があることを説明しました。しかし、display_errorsがOnの環境下ではCVE-2008-5814脆弱性がなくても、XSS脆弱性となる場合がしばしばあります。これは、display_errorsによるエラーメッセージ表示がHTMLエスケ...
View Articleパスワード攻撃に対抗するWebサイト側セキュリティ強化策
Webサイトのパスワード認証を狙った攻撃が大きな脅威になっています。Tサイト(プレスリリース)goo(プレスリリース) フレッツ光メンバーズクラブ(プレスリリース) eBook Japan(プレスリリース) My...
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